2012年11月18日日曜日

「山男の独り言」シリーズ第27回飯豊山の巻

飯豊山(いいでさん)は福島県に所在するが
新潟・山形に接し会津若松の北西に位置し
大変奥深い山として知られています。

さて、9月の中旬は雨が少ないだろう
と期待してツアーに参加したところが
それまでの晴天から一転して雨中での
山旅となりました。

これまでのブログで条件の良い好天の
風景を多数ご覧の読者には大変つまらぬ
画像であるかもしれません。

その象徴的なものが雨でカメラ内部に水分
が入ってぼやけた映像しか写らなかった
飯豊本山2105mの頂上でのこの映像!


実は昨年10月下旬東吾妻山から遠望し、
また、今年6月末西吾妻山から雪を頂く
飯豊連峰の雄姿をこんな風に見ておりました。

それを眺め今年必ず登頂を果たすぞと
心に決めたのです・・・・なーんちゃって。

見てくださいこの綺麗な雪を頂いている
連峰を!実に素晴らしい風景ですよね。
こいつを是非縦走したい。
一番高いのが連峰最高峰の大日岳2128mで飯豊本山は多分重なっている手前左側の山と思われます。



その楽しみが風雨で打ち砕かれた!
今回は3泊4日の山旅で最深部の大日岳
まで踏破する予定でした。

飯豊本山山頂から見た大日岳(画面中央)。
目指す先はあれだと午前9時過ぎ(一寸アタックするには遅い)の小休止時のショット。
頂上避難小屋の一角でガイドと添乗員3人が
なにやら密談中で悪い予感がしました。

それから集合の声。「残念ながらこの状況で
の登山続行は困難で危険につき大日岳への
アタックは中止」と宣言されちゃいました。


確かに天候が悪いうえパーティの歩みも
一寸遅くどうかなとの懸念もありました。

下界からは霧が湧き9月なのに寒く冷たい
雨が吹き付ける状況下の判断は納得。
おそらく目に入る残雪は根雪となって行くに
違いないでしょう。誰も異議を唱えず。

そう、この山を1回で制覇できると思うなと
告げられているような気がしました。
また来いよといわれた感じですね。

来年またチャレンジするしかないよな、
別ルートで3泊4日で縦走してやるかと
思いました。



残念ながら今年はここで敗退。
一応百名山の飯豊本山は登頂したことに
なるのですがやはり心残りでした。

時間はずっと下って夕暮れ時の風景です。
大日岳に夕日が沈んでゆきます。

夕方漸く雲が少しづつ消えて明日は何とか
晴れが期待できそうだと思いつつずぶぬれの
雨具を乾燥施設のない避難小屋で石油
ストーブで乾かしておりました。




翌朝は雨が上がって下山するにつれ天気が
快方に向かってゆきました。中々すきっとした
天気にはなりませんでしたが。


一日遅ければと悔やんだもののツアーなのでやむ得ません。

また来る日まで、さらば飯豊連峰と心の中でいいつつ下山したのでした!




おしまい 




2012年11月11日日曜日

「山男の独り言」シリーズ第26回聖岳の巻


 今回は南アルプスの聖岳、8月下旬。
昨年トライして強風、降雨で中途敗退して今年は再チャレンジでこの素晴らしい天気!

撮影場所は滝見台付近、右が奥聖2978m、左が聖岳3013mで3泊4日の山旅でした。

尤もこの画像は下山時のもので一番綺麗なものをアップしました。

次なるは角度を変えて同じ山を写したもの。
全く違う姿となります。

聖平小屋から一寸登った所からの1枚で頂上付近がかなり崩れているのが分かります。

撮影場所は標高2400m程度でまだシラビソの木が周りを覆っていますが少し登ってゆくと這松に変わりやがて岩だらけとなります。
 次は小聖岳2662mから聖岳頂上を見たもの、高度を上げてゆくのに従いどんどん形が変わってゆきます。

高くなれば当然今まで見えていなかった景色が目に入ってきて時々驚くことがあります。

例えば荷物が重いとか疲れたとかで下ばかりを向いて歩いていてふと顔を上げたら素晴らしい展望が開けていた時などです。

大体そんな時は誰か前を歩いている人が凄いとか声を上げるので注意が喚起されどうなのかとなりますが。


小聖岳から見た富士と聖岳頂上から見た下の富士の写真を比べてみると一寸そのイメージの一端が少し分かるかも。

最初ポツと前の山から富士の頂が見えて、当初見え隠れしていたものが段々姿を見せて、最後はその全体像が 見える。

その素晴らしさに感動するというイメージでしょうか。これこそ登山ということになるかもしれません。

 てなわけで色々なことが頭に現れては消えて最後にとうとう頂上にたどり着きました。

そこで周りを眺めるとラッキーなことに今回は雲に邪魔されず360度の展望が得られました。

そこからの眺望の一端を見てください。
まず御存知富士山。こんな風に見えます。
富士山までの直線距離は約50kmです。




北側の山は赤石岳3120mで、こちらより約110mほど高いことになります。

堂々とした山容を見せていますがこの反対の右後ろから写された写真の方が一般的。カールが良く映っている方がいいですね。

聖岳から赤石岳への縦走路の一部が見えていますが一寸きついルートとなります。



 次に概ね北東方向に見える風景です。
正面の青く見えている山が仙丈ケ岳3033m。

右奥の方に北岳や間ノ岳の一部が見えることになります。但しこの写真では良く分かりません。
北西方向は中央アルプスが見えています。
一番遠くに写っているのは木曽の御嶽山。

こちらは少し雲が出ていますが綺麗に写った山と次の山脈(中央アルプス)の間の雲の下が伊那谷となります。
最後の写真は登山最終日の明け方の聖平小屋から撮った日の出風景の一枚です。

なぜか空の一部が切り裂かれたかのようになっていました。ジェット機が飛んだ跡ではないかとの解説もありましたが謎の光景。

山小屋のスタッフも大変珍しいといいながらシャッターを切っていました。

今回は最終日まで天気に恵まれ昨年の悪い記憶を吹き飛ばした気持ちの良い山旅となりました。

おしまい。

2012年11月3日土曜日

今年も鎌倉だ! 年末ジャンボだ!

Y2会の皆様へ

2012年の締めくくり。恒例の鎌倉散策のご案内です。
「さき亭」(藤沢)の予約の関係で、
11月10日ごろまでに人数をおおむね決定したいと思っております。
参加の可否のご連絡は早めにお願いいたします。


日時: 2012.12.8(土)13:00〜
    午後1時鎌倉駅東口(鶴岡八幡宮側)集合
    ただし、雨天の場合は午後5時より
    藤沢駅徒歩5分の「さき亭」集合

散策コース:
【晴天の場合】
   鎌倉駅近くのお寺で紅葉見学。
   その後、江ノ電で稲村ケ崎の富士山ベストスポットへ。
   江ノ島に移動し夕焼けの富士山を鑑賞。
   (昨年は曇っていて見れませんでした。
    今年は、絶景を眺めたいですね。)
   午後5時ごろより藤沢の「さき亭」にて懇親会。

【曇りの場合】
   鎌倉より北鎌倉のかけて寺院等の紅葉見学。
   その後藤沢に移動し「さき亭」にて懇親会。

【雨天の場合】
   午後5時より藤沢「さき亭」にて懇親会。

参加者:敬称略
【散策+懇親会】
 莇(依子)、高橋、横山、水野
 岩瀬、加茂、信岡、大原、御手洗
 松本(ウサ)、春日井、波多腰
【散策のみ】
 なし
【懇親会のみ】
 矢崎、沼田

欠席:敬称略
 加藤、伊藤、大竹、塚原、小林
 中尾、木野戸、桐原、芹澤、坂本
 二宮、野村、武井、福島、若林

*** 当日は *********************



日差しはあるものの風の強い午後。
鎌倉から北鎌倉に集合場所を変更。
(今年も莇ご夫妻に何度も下見をしていただき、当日も含めて大変お世話になりました。当日のコースも、2、3日前の下見で急遽変更となりました。)
Y2タイムで皆さん集合。
まず、駅からすぐの明月院に。
アジサイで有名ですが紅葉もすばらしいです。
奥の院の幽玄な佇まいが、味わいの庭園となって
建物とマッチしていました。
その後、ちょっと切り通しの奥へと山を登っていきます。
源氏山、銭洗弁天、佐助稲荷神社から鎌倉駅へと戻ってきました。
2年越しの夕日と富士を拝むべく稲村ケ崎へと
江の電に乗り込みました。
しかし、この強い風に砂つぶての嵐。
顔が痛くて夕日どころではありません。
早々に切り上げ藤沢の「さき亭」へ。
すこしフライングで準備中のお店を
莇さんのコネで開けてもらい、ホットする。
懇親会のみの参加者も続々集合し、
すぐに宴会モードになりました。
忘れないうちに年末ジャンボも購入し、
夢を託しました。
(ジャンボ参加者は写真にちゃんと名前が載っているか確認しておいてね)
発表は2013.1.16の均昌閣の新年会です。
お楽しみに!

なお、懇親会の精算は以下の通りです。

 会費補填       5,000円

【前回の繰越金額】    4,753円
【今回の補填金】   ー5,000円
次回の繰越金額】      ー247円

*************************

2012年11月2日金曜日

「山男の独り言」シリーズ第25回利尻山




 今回は北海道の北端、利尻島にある利尻山1721m。民宿の御主人に登山口まで送ってもらって登り始めてはや3時間、漸く霧が晴れて頂上出現。8合目付近。

登山口では頂上方面は真っ白で雲の中!
果たして上の方がどうなっているか心配しつつ登ってきましたがこれならなんとか行けそうです。
 5時間かけて頂上に。現在は頂上の崩壊が進んでおり頂上のうち最高峰の南峰は登頂禁止で2m低い北峰頂上から南峰をみたもの。

バックが白く見えるのは雲海とガスのせいです。
頂上から四囲のすべてが雲海で、海に囲まれている場所ですが海が全く写らない状態!

また南峰の道は見えますが北峰から下りて南峰に行く道が崩壊して危険なため立ち入り禁止となっております。


頂上から南峰の右手に際立った岩峰が見えますがこれはローソク岩。まさにその名に相応しい形で天に向かってそそり立っておりました。

この岩の右下はズドーンと下方に落ち込んでいますので大変目立つ存在です。時間が少し経過してガスが晴れてきました。


 さらに、南峰の左側の方向の風景です。
こちらも岩の先は雲しか見えませんが本来(雲がなければ)稚内が見える筈なのです。

ただここまで周りが純白の世界というのも凄いものです。

世界からまるで超絶して別世界に来たような不思議な感じです。




登ってきた方角(頂上から見てほぼ北西)の左側はこんな感じで崖があってその所から凄い角度で下に切れ落ちています。

麓の方から霧が這い上がっており天気の状況次第でまた白一色の世界に呑み込まれてしまいそうです。



 頂上の北側には礼文島が見える筈ですがご覧のとおりです。この雲の下に礼文島があるのです。

朝方霧の合間から島影がちらちら見えていましたがこの時は雲に覆われていました。
雲ばかりで話題がないのでこんなショットも。実はこの写真は民宿で一緒だった老夫妻が頂上で一緒となったのでお互いに取り合った私の方のものです。

小生のはかなり左に傾いた画像となっていますがこれが老夫婦を思い起こすのです。

御夫妻は東京から2度目の挑戦で登頂したとのことですが 最初は天候が悪化したので途中で断念し今回が再度のチャレンジとの由。

ツアーだとペースが速いので自分たちには合わず今回は2人でマイペースで登ってきたとのことでお二方とも70歳を越える年でした。

実に良い雰囲気の老カップルでした。


最後の日さらば利尻というシーン。昨日登った山はあんなに尖って聳えています。

かもめも別れを惜しんでといいたいのですが実は観光客が餌ずけしたせいか食べ物を投げると空中で獲物に飛びついてきます。

上空にも海面側にもかなりの数のかもめが飛んでいました。

しかしやはり利尻の最後に相応しい画ではありませんか。さらば利尻山!

おしまい。

街歩き(第三段) 関内編

 Y2会の皆様へ 一気に秋めいて来ました。 皆様いかがお過ごしですか? さて、今年最後のY2会イベントの開催ご案内です。 企画は春日井さんによる横浜シリーズの最終版となります。 下記の要領で実施しますので、奮ってご参加ください。 参加の可否はいつものように、メールにてお願いします...