2012年11月2日金曜日

「山男の独り言」シリーズ第25回利尻山




 今回は北海道の北端、利尻島にある利尻山1721m。民宿の御主人に登山口まで送ってもらって登り始めてはや3時間、漸く霧が晴れて頂上出現。8合目付近。

登山口では頂上方面は真っ白で雲の中!
果たして上の方がどうなっているか心配しつつ登ってきましたがこれならなんとか行けそうです。
 5時間かけて頂上に。現在は頂上の崩壊が進んでおり頂上のうち最高峰の南峰は登頂禁止で2m低い北峰頂上から南峰をみたもの。

バックが白く見えるのは雲海とガスのせいです。
頂上から四囲のすべてが雲海で、海に囲まれている場所ですが海が全く写らない状態!

また南峰の道は見えますが北峰から下りて南峰に行く道が崩壊して危険なため立ち入り禁止となっております。


頂上から南峰の右手に際立った岩峰が見えますがこれはローソク岩。まさにその名に相応しい形で天に向かってそそり立っておりました。

この岩の右下はズドーンと下方に落ち込んでいますので大変目立つ存在です。時間が少し経過してガスが晴れてきました。


 さらに、南峰の左側の方向の風景です。
こちらも岩の先は雲しか見えませんが本来(雲がなければ)稚内が見える筈なのです。

ただここまで周りが純白の世界というのも凄いものです。

世界からまるで超絶して別世界に来たような不思議な感じです。




登ってきた方角(頂上から見てほぼ北西)の左側はこんな感じで崖があってその所から凄い角度で下に切れ落ちています。

麓の方から霧が這い上がっており天気の状況次第でまた白一色の世界に呑み込まれてしまいそうです。



 頂上の北側には礼文島が見える筈ですがご覧のとおりです。この雲の下に礼文島があるのです。

朝方霧の合間から島影がちらちら見えていましたがこの時は雲に覆われていました。
雲ばかりで話題がないのでこんなショットも。実はこの写真は民宿で一緒だった老夫妻が頂上で一緒となったのでお互いに取り合った私の方のものです。

小生のはかなり左に傾いた画像となっていますがこれが老夫婦を思い起こすのです。

御夫妻は東京から2度目の挑戦で登頂したとのことですが 最初は天候が悪化したので途中で断念し今回が再度のチャレンジとの由。

ツアーだとペースが速いので自分たちには合わず今回は2人でマイペースで登ってきたとのことでお二方とも70歳を越える年でした。

実に良い雰囲気の老カップルでした。


最後の日さらば利尻というシーン。昨日登った山はあんなに尖って聳えています。

かもめも別れを惜しんでといいたいのですが実は観光客が餌ずけしたせいか食べ物を投げると空中で獲物に飛びついてきます。

上空にも海面側にもかなりの数のかもめが飛んでいました。

しかしやはり利尻の最後に相応しい画ではありませんか。さらば利尻山!

おしまい。

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