2011年8月27日土曜日

「山男の独り言」シリーズ 笠が岳の巻その2


夕日がだんだん落ちて山が黒っぽくなり遠くの雲が光を反射しほんの暫く明るくなる時間帯の画像です。

周囲はどんどん薄暗く、山端の雲は灰色がかった白色ですが気流の関係で滝雲があらわれました。

雲が画面右奥から稜線を越えて左手前に流れ落ちあたかも滝の水がこぼれ落ちるような現象です。






ほぼ同じ時刻、東方向に目を転じると穂高連峰の右側に白く月が出ています。

まだ完全な日没ではないので左右の遠方にある積乱雲が太陽に照らされ輝いて見えます。

静かに暮れ行く穂高岳という感じでしょうか。山全体が黒ずむなか深く切れ込んだ谷の一部に残雪が白く見えています。







更にほんの数分の間に舞台は大きく変化しました。槍・穂高の峰峯に夕日が最後の光芒を放ちます。

月が白から赤みを帯びて銀色に輝きを増しました。

中央の大キレット(窪んだ所)を挟み右側に北穂、涸沢、奥穂岳左側に南、中、大喰(おおばみ)、槍ヶ岳とオールスターキャストが勢ぞろいです。








時は瞬く間に過ぎ空は青みを増し銀色の月が照らす中、日没寸前の穂高連峰、西穂高岳も写っています。











とうとう日が落ち「月落ち、烏啼いて、霜天に満つ」という漢詩が頭をよぎります。夏なのに結構寒い。

そして静寂の中黒いベールに包まれた槍ヶ岳!
満天の星に見守られ静かに更け行く槍ヶ岳、活発な動きをしていた雲が静かに控えている光景です。

いやー中々いいね、この雰囲気。自画自賛!

というわけで笠が岳の巻はおしまいです。






1 件のコメント:

  1. 芹沢さん

    ロマンですね。
    寒山寺にも行きましたが、詩のような趣はついに味わえませんでしたが・・・・

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